
2年ほど前からウサギを飼っている。ホーランドロップという種類のタレ耳ウサギである。
私は仕事柄出張が多いため、3日以上家を空ける時にはウサギのお店に1拍1500円を払ってあずけていた。しかし1週間ほどの出張になるとそのお金もバカにはならない。
そして彼が日本で就職してからはそんな出張のときはあずかってもらうことにした。
彼は無類のウサギ好きである。いや動物好きと言ったほうがいいだろうか?まあとにかく、小さい頃家でウサギを何羽も飼った事があるらしく、確かに小さい頃の写真を見せてもらうとBIG SMILEでウサギを抱っこしている彼の姿がけっこうある。
さて今まで彼にウサギをあずかってもらった事が何度かあったが、1週間ほどで家に連れて帰っていた。
しかし3ヶ月ほど前のある日、彼が言った。
「もう少し家に置いててもいいよ〜。かわいいし」
なので彼の家にもう少しあずけておく事にした。
「一人暮らしはつまんな〜い、さみし〜い」という言葉をよく発する彼の気持ちを紛らわせる為と、私よりも彼の方がウサギとたくさん遊んであげるのを知っていたからウサギの為にもいいと思ったからだ。
彼の家にあずけて2週間ほどしたある日、彼から電話がかかってきた。
ウサギが「ぶーぶー」言い出した、というのだ。
今まで無音であった私のウサギに何かあったのかと思いイロイロ体を触って調べたらしいが至って健康らしい。
その「ぶーぶー」の意味を確かめるためにウサギの待っている彼の家に行くと確かに走りながら「ぶーぶー」言っているのである。
・・・おもしろい+かわいい!!
だがその後自分の家に連れて帰ると今までどおり全くの無音。
???
そして今回彼の家に1ヶ月ほどあずけていた。
最初の1週間はおとなしく!?無音だったらしいが、2週間目を迎えた頃以前にも増して大きな声で「ぶ〜ぶ〜」と言い出したというのだ。
まずケージから出てくる時に巨大な「ぶ〜!」そして彼の足元を回りながら「ぶ〜ぶ〜!」とにかく「ぶ〜ぶ〜」の連発なのである。
しかもうれしそうに「ぶ〜ぶ〜」
ウサギの気持ちなんて分かるのか?って感じだが、本当にうれしそうなのである。
そして私は気づいた。
彼のせい、いやおかげと言おう、なのである。
彼は私がウサギをあずけている間、自分が仕事で家にいない時も24時間いつでも6畳半の和室を全部このウサギの為に開放していたのである。
野うさぎ(そして学校の飼育小屋にいるウサギさん)以外の飼われているウサギはたいてい決められた大きさのケージにお住まいである。
しかし彼曰く、「使ってない部屋だし、自由に遊ばせてあげたいからいいじゃん!」らしい。(ダンボールで遊べるようにもしてあげていた)
私は電話線やドライヤーなど、ありとあらゆるかじられては困るものをかじられまくり、苦い経験があるゆえに確かにウサギをケージ外で遊ばす時も限られた狭いスペースで、目の届く範囲の短い時間しか出してやっていなかった。
そう、彼は朝仕事に行く前と寝る前にも少し、帰ってからは1時間ほども、ず〜っとウサギと遊んでいたのである。
そして何かあってもなくても「ハイ!ご褒美!」といってウサギさんクッキーをあげるのである。
私が半年で1箱あげていたクッキーを彼は2週間ほどであげきっていた・・・そしてそんな私に彼は「ケチ!」と言った。
・・・私がケチなのか?
そういった快適生活のおかげか、ご機嫌なうちのウサギさん。
すっかりリラックスしたのであろう。
自分の家に連れて帰ってきた今日も私の足元を右回り、左回りと繰り返し「ぶ〜ぶ〜」言いながら楽しそうに回っていた。
もっと私が遊んでやるべきなんだな、ってちょっとばかり反省したのでした。
12カ国語達人のバイリンガルマンガ
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